2006.04.30

もしかして「プーねこ」でもよかったのか『プ~ねこ』2巻

「レア本!」などと煽りっぷりが嫌な感じだった北道正幸『プ~ねこ』。実は増刷を重ねに重ね、4月に無事2巻が刊行された。

ネコの愛らしさと作風のブラックさは相変わらず。通常なら人間のはずのところをネコに置き換え、さも当たり前かのように展開するストーリーは、シュールを通り越して違和感なし。書生くんのエピソードが今回はお気に入り。
またもや再掲載(水増しですな)された『ああっ!教祖さま』のメールちゃんとテンプくん(電子メールと添付ファイルをなぜかネコに置き換えている)のエピソードも、今読んでもおもしろい。

北道氏の漫画のおもしろさは、何の脈略もなく突然始まる脱線読みきり漫画にもあるように思う。今回はサッカー漫画、といってもスポーツじゃなくて、スーパーの袋詰め係のサッカー漫画がおもしろかった。袋詰めするリズムをメロディで表現し、イメージとしてレシートの上で登場人物にバレエを踊らせる漫画はなかなかない。というかありえない。どうでもいいことや一発キャラにかける情熱を感じる漫画だった。オチも新喜劇的で最高。


もう諦めムードですが『ぽちょむきん』の続きはやっぱりでないのかなぁ…。あの神がかり的な最終話をもう一度読みたいです。

2005.08.13

漫画バトン

友人HOWE氏からコミックバトンをいただきました。ミュージックのときは「cal」がつくのに、コミックにはどうしてつかないんでしょうね。

■本棚に入ってる漫画単行本の冊数
 60冊ぐらいです。もう少し持っていましたが、引越しの際に処分しました。ちなみに単行本派です。

■今面白い漫画
 「今」と言われると、特にありません(どこぞの漫画大賞のようですが)。最近読んだものでおもしろいと思ったのは、『BARレモンハート』です。浦沢直樹の漫画も好きですが、絶対はまると思って避けています。でも『MONSTER』は読んでしまいました。

■最後に買った漫画
 HOWE氏と同じく桜玉吉の『御緩漫玉日記』です。欲しいコミックは一年に一冊出ればいいほうです。

■よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画

桜玉吉
 小学生の頃『しあわせのかたち』を読んで以来のファンです。といっても、『しあわせ』完結後、『防衛』で復活していたことを知らなかった時期もあるので、少々ブランクがあります。『幽玄』後半以降はリアルタイムで追いかけています。

ゆうきまさみ『究極超人あ~る』
 中学~高校の頃にはまったコミックです。のんびりとした校風や、日常的に現れるOBなど、自分の高校生活と重なる部分が多々ありました。部活も光画部みたいなノリでしたし(一応体育会でしたが)。部室を掃除したとき、本当にバットやサッカーボールが出てきたのは笑いました。

北道正幸
 以前にも書きましたが、綺麗な作風なのに中身はコテコテなギャグ漫画というところが好きです。誰かに勧めたいのですが、どれを勧めていいのやら判断に迷います。作品としては『ぽちょむきん』が好きですが、ノリを理解してもらうためには『スカタン野郎』から読んでもらったほうがいいですし。やっぱり『プ~ねこ』がいいのかな。

黒田硫黄
 玉吉氏か北道氏の漫画を見たくて『アフタヌーン』を立ち読みしたときに、『茄子』の「一人*1)」を偶然読んで、一気に引きつけられてしまいました。『大日本天狗党絵詞』も好きですけど、ラストのシノブの表情が、なんかやりきれないなぁと思います。

余談ですけど、ANATAKIKOUというバンドの「WOMAN RECORD」と「モーターガール」を聴いていると、『セクシーボイスアンドロボ』に出てくる、謎の女に車を乗り逃げされたロボのことを思い出してしまいます。


 5つめが思いつかないのですが、強いていえば植芝理一の『ディスコミュニケーション』でしょうか。「冥界編」あたりまではまっていたのですが、後半になるにつれ、作者の性癖が炸裂しはじめてついていけなくなりました。


思い入れのある漫画というか、漫画家で買っているという感じですね。桜玉吉、北道正幸、黒田硫黄の三人はこれからもコミックを買い続けると思います。そのほかエヴァを買い続けてはいるものの、ほとんど惰性になってしまいました。「もうええかな…」とも思っています。

集めたいと思っているのは『じゃりん子チエ』です。大阪人としては読破したいものです。あと、肉柱ミゲルの『100万円ベガスくん』の連載再開を心待ちにしています。

■バトンを渡す5名
今回はこのお二人に回してみます。あとの三本は不良在庫として抱えておきます。
  olafさん(アイスクリームのお城
  タミさん(モナリザの苦笑。

------
*1)ぎっくり腰になって寝こんでいる高間氏のところに、熊がやってくるエピソード。

2005.01.31

あんまりユルい感じはしない『御緩漫玉日記』を読む

北道正幸氏の新刊に続き、好きな漫画家の単行本が立て続けに出ている。といってもこの二冊だけだけど。黒田硫黄の復帰はまだだろうか。
…しばらくこのカテゴリは更新しないような気がする。

桜玉吉は小学生の頃から好きで、今も彼の単行本を買いつづけている。十何年も年を経れば作者も読者も年をとり、作風も当然変わってくるのだが、不思議とひきつけられるものがある。

本屋で表紙のイラストを見て、笑いをこらえるのが大変だった。背後から英語教材の勧誘員のお姉さんが声をかけてくるし。あと、帯に「お笑い漫画家」って書かれてるのがなんかおかしかった。

作者の日常を描いた日記漫画の形式ではあるものの、どこまでが現実で、どこまでが虚構なのか。プライベートを切り売りしているのかもしれないし、単なる妄想だったりするのかもしれない。現実離れしているというわけではなく、むしろ生々しい。だから本当はどうなのか気になる。

その境界を行ったり来たりしているような、混ぜこぜになったような、そんな感覚。だが、「これは現実を描いた日記漫画である」、または「これは日記漫画風のフィクションである」と言い切ってしまうと、なんだかつまらない気がする。思えば、幽玄6巻は、生々しすぎて読むのが辛かった

これからの展開が楽しみ…って、入院ですか? えー。

2005.01.25

『プーねこ』ではありません。

北道正幸の漫画『プ~ねこ』が発売されたのでさっそく買って読んだ。

北道氏の漫画はシリアスで綺麗な作風なのに、中身は新喜劇&ドリフ風なドタバタギャグマンガであり、さらにシュールで毒々しくもあり、そのアンバランスさが気に入っていたのだった。『プ~ねこ』は猫が主役の四コママンガで、以前連載されていた『ああっ教祖さまっ』の流れを汲むものである(女神様じゃないよ)。最近のスリムになったアフタヌーンにはふしぎなおまけがたくさんつくようになり、たいてい紐でしばられているので、立ち読みできなくなってしまった。そのぶん、今回新鮮に読めるのだけど。

が、単行本未収録の『ぽちょむきん*1)』の最終話が収録されていないのはなぜなのか。いくら打ち切りになったとはいえ、この仕打ちは悲しいものがある。北道ファンとしては、過去の単行本に収録された『ああっ教祖さまっ』や「虹色仮面、武蔵野に現る!」を再録するんだったら、そちらを優先して欲しかった。どっちもおもしろいですけどね! 『プ~ねこ』の入門編という位置づけということなのかもしれないが、そのわりには発行部数が少ないし。しかも、第一巻と書かれていないのは、これ以降の連載は単行本化しないということだったら悲しい。

などと不満は残るものの、内容は非常におもしろおかしく読める。猫たちがさも当たり前かのように人間と会話したり、クラスメートになっていたりするのは非常におかしい。モコちゃんと総番長のエピソードがいちばんお気に入りである。

猫を描かせたら北道氏の右に出る者はそうそういないだろう。猫好きにはオススメである。他の動物もかわいい。ただしチワワだけはなぜかリアルで不細工に描かれており、北道氏の黒さがうかがえる気がする。

なんとなくコミックビームに移籍希望。あと星月教頭復活希望。

----------
*1)北道氏が『プ~ねこ』を描く前にアフタヌーンで連載していた漫画。悪の秘密結社「ゲルニッカー」の最強怪人として誕生したハルカとマドカが、世界征服を目指し「正義の味方」のトレンジャーと対決、するはずが、天才幼稚園児に何回も主役をのっとられたり、別の猫漫画になったり、ホームヘルパー物語になったりと、脱線しまくりであった。ストーリーは陰謀が陰謀を呼び、洗脳が洗脳を呼び、相当行き詰まってしまったようで、結局打ち切りになってしまった。しかし単なる打ち切りではなく、今までのストーリーをすっとばし、ちゃんとした最終話を掲載して見事に完結させたのだった。残念ながらその最終話付近のエピソードは単行本化されておらず、今回の『プ~ねこ』に収録されるものだとばかり思っていたのだが。

C3メモ


  • www.flickr.com
    nasserhaff's items Go to nasserhaff's photostream

無料ブログはココログ