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2017.11.28

『ツインピークス:ファイナル・ドシエ』ナナメ読み(5): “Gersten was an exceptional child in many regards.”

前回に続いて、「ドナ・ヘイワード」のファイルの後半。ヘイワード三姉妹の三女、ガーステンについて。
旧シリーズでは、セーラとリーランド・パーマーを招いたヘイワード家での食事会で、妖精みたいなドレスを着てピアノを弾いていたが、「The Return」ではベッキー(ボビーとシェリーの娘)の旦那の浮気相手として登場。思えばガーステンにとって、子ども時代がいちばん幸せだったのでは。


ガーステンは多くの点で非凡な子どもだった。ピアノでは10代前半でソリストとして活動していたし、数学の才能もあった。16歳で高校を卒業し、有名大学から奨学生としてオファーがあった。さらに4言語を流暢に話した。なんなんですかこの才女。

ガーステンは16歳でスタンフォード大学に進学した。しかし、子ども時代から10代にかけて力をつぎこんできた彼女の非凡な能力は、子どものときに苦しんだトラウマを防げなかったし、大人の世界に入る準備ができていなかったことが、すぐにあきらかになった。

第2学期の中ごろ、ガーステンは重度の神経衰弱と情緒不安定と診断された。ベイエリアの精神病院での6週間の治療のあと、スタンフォードを退学し、母アイリーンのいるツインピークスに戻ってきた。すぐにケアを受け、健康状態は良くなっていった。しかし彼女には日常生活を送る能力はなかった。医者は抗うつ剤を処方したけれど、ガーステンは安らぎを得るため、より強力なストリートドラッグに頼るようになっていった。それは全国規模で流行していた合成麻薬だった。

2009年、アイリーンが亡くなると、ガーステンはますます混乱するようになり、人間関係も乱れていった。さらによろしくないのは、スティーブン・バーネットとも断続的な関係をもっていたことがあきらかになった。スティーブンは、経歴詐称(unstable career miscreant)をしたりツインピークス地区の下級のドラッグの密売をしていたりで、ガーステンのドラッグの供給源となっていた。

この関係は、どうやらスティーブンとベッキーとの結婚よりも先行し、結婚生活のあいだも重なっていたという。レベッカの両親ボビー・ブリッグスとシェリーの関係みたいだ(シェリーのファイルを参照)。親の因果が子に報い、という感じがしないでもない。ちなみにレベッカが働いているパン屋はノーマ・ジェニングスがオーナーの店だ。

最近になって、スティーブンには国際的なドラッグ密輸の共犯者の疑いで礼状が発行された。しかし彼は行方不明。それに顕著に関与しているのは、オードリー・ホーンの息子リチャードで、いまだ逃亡中。リチャードはまた、ひき逃げでも令状が出ている。もう一人は、ツインピークス保安官事務所のチャド・ブロンクスフォード保安官補佐。こちらは収賄で公判中だ。

ベッキーの両親の調停により、ベッキーの法的なトラブルは免れたが、ガーステンは町を去ったとみられている。
これは、スティーブンの浮気に激高したベッキーが、ガーステンのアパートのドアに銃を撃ち込んだことだろうか。その後スティーブンとガーステンは森のなかに……。


スティーブンとリチャードがつながっていたとは。「The Return」のヘイトを集めまくったリチャードにこき使われていそうですが。そしてリチャードのドラッグの仕入れ先は、シェリーの現恋人のレッドなのでしょうかね。ガーステンは、ヘイワード家が崩壊していなければと、残念な気持ちです。それにしても、現在のツインピークスの住人は、旧シリーズの登場人物以上に荒んでる気がしますなぁ。

お次のファイルは「ベンとオードリー・ホーン」。「The Return」でもよくわからなかった、オードリーが旧シリーズ最終話後にどうなったかがわかるはず。

2017.11.26

『ツインピークス:ファイナル・ドシエ』ナナメ読み(4): “Donna’s fairy-tale New York existence unraveled.”

ファイルは「ドナ・ヘイワード」。崩壊したヘイワード家の三姉妹のうち、「The Return」には登場しなかった長女ドナについて。人気キャラだったので気になっていた人も多いはず。ヘイワード家崩壊については前回を参照。


ドナは高校を卒業後、離婚した両親のもとを離れてニューヨークへ渡った。1992年、18歳のことだ。ニューヨーク市立大学ハンター校に通うかたわら、モデルとして働き始め、ついにはフォード・モデルエージェンシーと契約するまでになった。

連絡するのは妹たちぐらいで、あとは「友人」のオードリー・ホーンと2回ほど手紙のやりとりをしたことがあった(異母姉妹ということが旧シリーズ最終話で明らかになるけど、タミーはそれを知る由もない)。ジェームズ・ハーレイとは破局した模様。

モデルの仕事が充実してきて、ドナは大学を辞めた。パリやミラノなど海外のファッションの中心地でも活躍した。このころから、ニューヨークの新聞のゴシップ欄などで、映画スターやテニスのプロプレーヤー、ナイトクラブのマネージャー、ヨーロッパの貴族(分家)などとの関係が取りざたされるようになった。

20代後半になって、ドナは20歳ぐらい年上のニューヨークでは有名なインターネットベンチャー企業の共同設立者と結婚した。高級住宅やら豪華なビーチハウスやら、セレブリティあふれる生活を手に入れたのだった。

世紀が変わり、とあるチャリティイベントで、ドナはラナ・ミルフォードと予期せぬ再会をはたした。ラナは旧シリーズでも登場した、市長の弟ダグラス・ミルフォード(『シークレット・ヒストリー』の中心人物)の未亡人。クチュールに身を包み、笑みを浮かべる二人の写真がニューヨーク・ポストに掲載されたけど、ドナの表情は、緊張と恐怖に満ちているようだったという……。

これに関係しているかどうかはわからないが、ドナのニューヨークでの「おとぎ話」はまもなく解けていき、はるかに過酷な内なる人生の現実があらわになっていったんだそうな。

結婚して4年、ドナは自発的にドラッグやアルコール依存症のリハビリを始めた。5年目になると、マサチューセッツの精神病院に入院することになった……。2日ほど失踪し、後にあばら家で発見されたためだ。(ちょっとここらへん訳に自信がない)。それは母アイリーンの死が引き金となった。ツインピークスを離れて17年間、一度も話すことはなかったし、葬儀に参列することもなかった。

しばらくして退院したけど、夫婦は離婚することになった。婚前にきびしーい取り決めをしていたため、ドナは下6桁の金額の一括払いと毎月の若干の収入を得た。コネチカット州のニューヘブン郊外に引っ越し、12ステッププログラム(依存症の回復プログラムのこと)の集会に参加。アル中からの脱却に成功した。こういうまじめなところドナらしい。

40歳近くになって、ドナは約20年ぶりに父のウィル・ヘイワードに連絡をとり、和解した。そしてウィルの住むバーモント州ミドルベリーに移り、家庭医療を続けていたウィルを手伝いはじめた。ドナは現在も父のそばにいて静かに生活するとともに、12ステップのスポンサーとしてアクティブに過ごしているという。

タミーはドナには直接は会えなかったらしい(丁重に断られた)が、彼女はナース・プラクティショナー(上級看護師みたいなものらしい)の資格勉強をしているとのこと。


ニューヨークでのセレブな生活は、なんだかドナを演じていたララ・フィリン・ボイルを重ねて読んでしまった……。ウィル・ヘイワード先生役のウォーレン・フロストは亡くなってしまったので、一緒にいるシーンがもう見られないのは残念。

「ドナ・ヘイワード」のファイルでは、末妹のガーステンについても触れられているのだが、長くなったのでまた次回に。

2017.11.24

『ツインピークス:ファイナル・ドシエ』ナナメ読み(3):”Something untoward happened in the Hayward household.”

ジョンソン家を離れ、次は「ホーン家とヘイワード家」というファイル。

タミーは、旧シリーズ最終話のヘイワード家で起こったことに関心をもち、情報の切れ端を集めて筋道が通るように整理しようとした。

最終話(1989年3月28日)に起こったことといえば、
◯朝、ツインピークス貯蓄貸付組合(銀行)で爆発:オードリー・ホーンが重傷、ピート・マーテル、アンドリュー・パッカード、デルバート・ミブラーが死亡
 →『シークレット・ヒストリー』に新聞記事あり。
◯夜、ヘイワード家にて、ベン・ホーンが医師ウィル・ヘイワード先生に頭をかち割られる。出生の秘密が明かされた娘のドナ・ヘイワードがシリーズ最後の号泣。

2017/12/01追記
旧シリーズ最終話を久しぶりに見たところ、上の2シーンの順番が逆のようですね。ベン・ホーンがヘイワード家を尋ねたのは、銀行爆破の前夜、すなわちミス・ツインピークスコンテストが開かれた夜となってました。『ファイナル・ドシエ』で整合性がとられたのか、それとも誤訳しているのか……。

◯夜、デイル・クーパーとアニー・ブラックバーンの失踪と翌朝の帰還。クーパーがドッペンゲンガーに乗っ取られる

などなど、まるで続編は作りませんとでも言いたげなカタルシスのある展開が立て続けに起こった。これらにはヘイワード先生が関わっている。タミーは調査の結果、9つの気になる点(curiosities)があるという。


1.オードリーが搬送されたキャルフーン記念病院には、父親のベン・ホーンも頭部重傷で治療を受けていた
銀行の爆発はその日の朝に起こった。ベンはオードリーのベッドのそばにいたが、日が暮れてからベンは病院を出て、一時間もしないうちに今度は患者として戻ってきた。

2.負傷したベン・ホーンを病院に連れて行ったのはヘイワード先生
ヘイワード先生のレポートによると、ベンは娘オードリーの回復についての相談に家に来た。その後、急に酒をあおったベンは足を滑らせ、花崗岩でできた暖炉に頭をぶつけた、ということらしい……。視聴者が知っている事実と異なりますね。

3.タミーが見ることのできたベンの医療記録はヘイワード先生によるもの
記録は簡易かつ大雑把なもので、おそらく行われていたであろうX線の記録もない。ベンはグレード2の脳しんとうだったそうだけど、その根拠は記されていないそうな。
当時は銀行の爆発事件やクーパーの失踪と帰還が重なり街中が大混乱だったため、疑問には思われなかったらしい。

4.次の日、ヘイワード先生はグレート・ノーザン・ホテルで、ゴーストウッドの森から帰還したクーパーを診察した
旧シリーズは、クーパーがバスルームの鏡に自ら頭突きをして流血、鏡の向こうにはキラーボブが映っている……、というところで終幕する。しかし、劇場版の未公開映像集にはその続きがあり、異変に気づいたヘイワード先生、ハリー・トルーマン保安官がバスルームに突入し、クーパーと会話をする。
クーパーによると、歯を磨いていて足を滑らせ、鏡に頭をぶつけたという。クーパーは病院に運ばれ、グレード2の脳しんとうと診断された。このときベンは、弟のジェリーとともにすでに退院していた。

5.クーパーは病院で一晩過ごし、次の日に医療チェックを受けないまま出ていってしまった
ヘイワード先生は、クーパーがブラックスーツを着て、オードリーがいたICUから出ていくところを目撃している…。このことは、「The Return」でフランク・トルーマン保安官とヘイワード先生との会話(まさかのスカイプ)で語られている。

6.それから9ヵ月後、オードリーは息子リチャードを授かる
出生証明書の父親の欄は「不明」って、怖すぎる……。

7.クーパーが消えて2日ほどして、彼に最後に会ったといわれるガーランド・ブリッグス少佐も失踪
ブリッグス少佐はゴーストウッドにあったLPA施設の火事で死んだといわれている。遺体は黒焦げで、当時のDNA技術では鑑定できなかったけど、歯型の記録が一致したらしい。

8.3ヵ月ほどして、ヘイワード先生が急に閉業。バーモント州のミドルベリーに移った>
その後、妻アイリーンと26年の結婚生活を解消。同時に、高校を卒業した長女ドナは町を離れてニューヨークに。アイリーンは、次女ハリエットと3女ガーステンを一人で育てた。
「The Return」でヘイワード先生が髭面の世捨て人みたいになっていたのは、これが原因だった模様。

9.アイリーンには毎月7500ドルの収入があった
それはヘイワード先生が町を離れてから、2009年にアイリーンが肺炎で亡くなるまで続けられた。
どうもベン・ホーンがトップのホーン基金(財団?foundationとある)からのものらしい。しかしホーン側は否定している。


タミーは結局のところ、あの日ヘイワード家で何が起こったのか、真実を知ることはなかったようだ。あんなに温厚で人びとに愛されたヘイワード先生が激高したのは衝撃的だったけど、それがなかったことになっていて、さらにびっくり。おそらくベン・ホーンとの協議があったのだろうけど、ヘイワード家の崩壊の原因を作ったベンは、いまだグレート・ノーザン・ホテルのオーナーとしてツインピークスにいる……。妻シルヴィアとは別居し、弟ジェリーはヤク中となり、一人ぼっちになって何を思うのだろう?

ヘイワード家3姉妹のうち、ハリエットは一家離散の悪影響が一番小さかったらしい。高校卒業後はワシントン大学に進学し、小児科医としてシアトル郊外にいる。ドナとガーステンについては、次のファイルで触れられている。

2017.11.19

『ツインピークス:ファイナル・ドシエ』ナナメ読み(2):”My understanding is that you hold a personal fondness for Shelly, Chief.”

続いては、シェリー・ジョンソンのファイル。ここからはタミーの調査。

・逐語訳はしない。記述にはムラがあります。
・ざっくりとした内容を把握するのみ。
・英語力不足により、読めなかったり誤訳があったりするかもしれない。

という感じで読んでいきます。


タミーは、ゴードンがシェリーに好意をもっているのを知っているので、ちょっと記述をサービスしているらしい。しかし新シリーズ(Return)ではシェリーとゴードンが一緒にいるシーンがいまのところないし、補聴器は音量調節ができるようになったので、小声でも話せる。

まずはシェリーの生い立ち。両親が早くに離婚し、シェリーは母親(アル中で夫は逃げた)と暮らしていたけど、17歳で家を出た。ツインピークス高校に通っていたときは、将来有望な生徒だったらしい。でも、6歳年上のレオ・ジョンソンと出会って、ジュニアイヤーの終わりに退学してしまった。

シェリーは、レオよりも前にボビー・ブリックスと付き合っていた。しかしジュニアプロムのとき、ボビーがローラ・パーマーと二股をかけていたことがわかって、シェリーはドレスのままで飛び出したらしい。そしてバン・バン・バー(ロードハウス)でレオと出会い、その後結婚したんだそうな。でも、シェリーとボビーとの関係は、レオとの2年間ほどの結婚生活のあいだも続いていた。

レオの死から1年(1990年)、ボビーとシェリーは結婚した。新婚旅行はネバダ。そして、娘のレベッカ(ベッキー)が産まれた。同じ年に、疎遠になっていたシェリーの母親が47歳で死んだ。

ボビーの母親ベティは、夫(ガーランド)の失踪に嘆き悲しみ、新しい夫婦のサポートに尽力。シェリーは、また「ダブルアール」で働き始めた。オーナーのノーマは、シェリーの母の代理となり、ベティとともに二人の新居のローンの保証人になってくれた。このとき、シェリーは21歳。夫も娘も、家も、サポートしてくれる友人も、愛してくれる客ももてるようになった。

タミーは、調査したツインピークスの住人のなかで、シェリーはもっともラッキーな人物のひとりではないかといっている。しかし、ほとんどの物語には複数の行為(act)があるとのこと(複数の側面があるってことでしょうかね)。


「Return」では、ダブルアールで一家団欒かと思いきや、ボビーとシェリーはすでに離婚しているみたい。シェリーはボビーとベッキーの前で、やってきた今の恋人(ヤクの売人)といちゃつくという気まずいコントを繰り広げるし、ベッキーは母親譲りの男の見る目なしで、たしかにシェリーだけ楽しそう。
ボビーは保安官代理になっていたけど、ブリックス少佐の失踪がきっかけで更生したんだろうか。過去にいろいろとやらかしたことがあったと思いますが。

2017.11.14

『ツインピークス:ファイナル・ドシエ』ナナメ読み(1):"His brain looks like a dog’s breakfast."

それでは本編を読んでいこうと思う。
序にも書いたけど、

・逐語訳はしない。
・ざっくりとした内容を把握するのみ。というかかなり気まぐれです。
・英語力不足により、読めなかったり誤訳があるかもしれない。

という感じで読んでいきます。

1)I’m “The Archicist” now.
今作『ファイナル・ドシエ』は、『シークレット・ヒストリー』を解析したタミー・プレストンによる、ゴードン・コールへの報告書という形式になっている。

タミーは、『シークレット〜』の文書の収集者であるブリックス少佐が失踪して以降、ツインピークスの住人に何が起こったのか、独自調査をおこなった。報告書の日付は2017年9月。『シークレット〜』が2016年なので、時系列的にはこの小説が最新のものとなるはず。

調査の内容はそれぞれのファイルに収められている。I’m “The Archicist” nowというわけだが、ブリックス少佐のものは文書の収集が多い一方で、タミーのものは自分で調査した報告が主体。本としては、辞書機能も使えるのでこちらのほうが読みやすい。

ちなみにタミーは新シリーズにも登場するが、電気的なノイズとともにくねくね歩いたり、ゴードンにさりげなくセクハラされたり、シリーズ初登場のダイアンに「くそタミーが!」と言われたりするぐらいで、いまいち見せ場がないキャラだ。


2)his brain looks like a dog’s breakfast.
まずファイルは、アルバート・ローゼンフィールドによる、レオ・ジョンソンの検死報告からはじまる。
レオ、やっぱり死んでたんや…。

日付は1989年4月1日。レオは旧シリーズ最終話で、ウィンダム・アールによって口に紐を噛まされて、もし紐がはずれたら頭上のタランチュラの入った箱が落ちてくる、というような仕掛けをされていたはず。

しかし、アルバートによると、レオの死因はタランチュラではない(噛まれた跡はある)。タランチュラの毒では死なないらしい。低級なホラー映画じゃあるまいし、みたいなことを言っている。

レオの死因は、左胸に打ち込まれた5発の銃弾。心臓とその周りに正確に撃ち込むのはFBIスタイルなんだそうな。アルバートはウィンダム・アールによるものと推測しているけれど、タランチュラの仕掛けのあとに撃たれたのだろうか? もしくは、クーパーということも考えられなくもない。

そのほか、電気的なやけどが首にあったり、タバコの火を押し付けられたあととか、四肢や腹部、背中にアザがあったりとか、ウィンダム・アールは虐待生活をなかなかエンジョイしていた模様。ちなみに電気ショック機能つき首輪はセントバーナードのサイズのものだそうだ。

なぜなのかは読み取れなかったのだけど、鼻道と副鼻腔が「枯渇したウラン鉱山」のようになっていて、軟骨の80%が焼け焦げているとのこと。陥没しているだけなら、怪力クーパー・パンチかとも思ったけども。

また、腰椎の第三脊椎骨に弾丸が入ったままだという(銃痕があるだけかも)。これによりレオは、四肢の麻痺が起こっていたと入院していた病院の記録にある。誰が撃ったんだろうとアルバートは言うが、これはハンク・ジェニングスですね。


その後もいろいろ書かれているんだけど、いまいち読み取れないのと、余談っぽいので、日本語版が出たときに答え合わせしようと思う(買うのだろうか?)。

脳内出血が起きていて、脳みそはまるで犬の朝飯のようだ、とか。
チキンポットパイ食べたいとか、ゴードンは「輸入された姪」とボルドーを楽しんでるんだろ?とか。

新シリーズでも出てきましたね。部屋を出てくれといったのに、なかなか出ていってくれない謎のフランス女。

2017.11.10

『ツインピークス:ファイナル・ドシエ』ナナメ読み(序)

今年10月末、マーク・フロストによる小説『ツインピークス:ファイナル・ドシエ(final dossier)』が刊行された。ちょうど一年前に刊行された『シークレット・ヒストリー』の続編で、アメリカですでに放映が終了している第3シーズンを受けての内容のようだ。

前作同様、英語の勉強になるかと思い、Kindle版を購入してみた。前作の日本語版が出たのは今年の7月だったので、少しはあいだが開くだろうと思いきや、今年12月に発売されるとのアナウンス。悔しい。それまでに読めるだけ読んでやろう。そしてその読書メモをブログに書いてやろうと思う。

・逐語訳はしない。
・ざっくりとした内容を把握するのみ。
・英語力不足により、読めなかったり誤訳があるかもしれない。

みたいな感じで進めていこうと思う。
その前に、前作『ツインピークス:シークレット・ヒストリー』のおさらいをしておこう。


前回の『ツインピークス:シークレット・ヒストリー』は:
FBI特別捜査官タマラ・”タミー”・プレストンは、ゴードン・コールの司令を受け、ある人物(Archivist)が収集した「一連の事件」に関連すると思われる大量の文書類の内容の裏取りと、その人物を特定することになった。

Archivistが収集し、コメントを付け加えた文書類は、19世紀初頭のルイス・クラーク探検隊の日記にはじまり(フクロウの洞窟やあの指輪がすでに登場する)、20世紀に入ってツインピークスの歴史がつまびらかになるかと思いきや、戦後の未確認飛行物体の落下事件や目撃譚にスライドしていく。

その影で暗躍するのはダグラス・ミルフォード。旧シリーズに1話だけ登場した、ツインピークス市長のドゥエインの弟だ。あっさり腹上死してしまった彼が、裏で地球外生命体に関する調査をしていたとは、驚くべき後付け設定もとい隠された素顔である。

ツインピークスの住民も、ローラ殺害事件はもちろん、丸太おばさんやカール・ロッドが子どものころに失踪した時の新聞記事やカルテ、エドとノーマの恋愛問題を情感たっぷりに描写するホークの手記、クーパーによるジョシーの調査ファイル、ダブルアールのメニューなどなど、多数言及される。

新シリーズにつながるものとしては、ハリーの兄フランクの存在やオードリーの生存(そしてピートの死)、ジャコビー先生の医師免許停止ぐらいだろうか。

終盤になって、Archivistの正体がガーランド・ブリックス少佐であり、ダグラス・ミルフォードの任務を引き継いでいたことが明らかになる。文書は、旧シリーズの終了後、少佐が失踪する直前の1989年3月28日で止まっている。

文書類の一部は手書きやハンドアウトなどをスキャンしたものが掲載されていて、アーカイブを読んでいる感たっぷりなのだが、Kindleの辞書機能が使えないばかりか、そもそもアルファベットから判読しなければならず、途方に暮れることもあった。非常に凝ったデザインは日本語版でも活かされているので、手にとってみてほしい。

こんな感じだったかと。
それでは次からぼちぼち始めていきます(最後まで読めますように…)。


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