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2006.04.30

もしかして「プーねこ」でもよかったのか『プ~ねこ』2巻

「レア本!」などと煽りっぷりが嫌な感じだった北道正幸『プ~ねこ』。実は増刷を重ねに重ね、4月に無事2巻が刊行された。

ネコの愛らしさと作風のブラックさは相変わらず。通常なら人間のはずのところをネコに置き換え、さも当たり前かのように展開するストーリーは、シュールを通り越して違和感なし。書生くんのエピソードが今回はお気に入り。
またもや再掲載(水増しですな)された『ああっ!教祖さま』のメールちゃんとテンプくん(電子メールと添付ファイルをなぜかネコに置き換えている)のエピソードも、今読んでもおもしろい。

北道氏の漫画のおもしろさは、何の脈略もなく突然始まる脱線読みきり漫画にもあるように思う。今回はサッカー漫画、といってもスポーツじゃなくて、スーパーの袋詰め係のサッカー漫画がおもしろかった。袋詰めするリズムをメロディで表現し、イメージとしてレシートの上で登場人物にバレエを踊らせる漫画はなかなかない。というかありえない。どうでもいいことや一発キャラにかける情熱を感じる漫画だった。オチも新喜劇的で最高。


もう諦めムードですが『ぽちょむきん』の続きはやっぱりでないのかなぁ…。あの神がかり的な最終話をもう一度読みたいです。

2006.04.26

PIZZICATO FIVE I LOVE YOU

小西康陽氏自身が選曲したピチカート・ファイヴのベスト盤『Pizzicato Five I love you』。収録曲だけ見ていると、全部持ってるので必要ないかなと思ったのですが、聴いてみると、アルバムを買ってるだけでは聴くことができない別テイクのオンパレードでした。収録楽曲は以下のとおり。「バージョン」と表記しているものは、他のアルバムやシングルに別バージョンが収録されているものです。


1.めざめ
  →レアトラック集『グレイト・ホワイト・ワンダー』収録の小西氏ヴォーカルバージョン
2.戦争は終わった
  →シングル『パーフェクトワールド』収録バージョン
3.新しい歌
  →シングル『恋のルール・新しいルール』収録バージョン
4.きよしこの夜
  →シングル『陽のあたる大通り』に収録のライヴテイク。「サンキュー」の焼き直しです。
5.Passing By
  →アナログ版の『フリーダムのピチカート・ファイヴ』収録バージョン
6.連載小説
  →アルバム『PIZZICATO FIVE』収録。初期ピチカートのセルフカヴァーですな。
7.あなたのいない世界で
  →初出のデモトラック風バージョン
8.きみみたいにきれいな女の子
  →『プレイボーイ・プレイガール』収録バージョン
9.悲しい歌
  →シングル『ベイビィ・ポータブル・ロック』収録バージョン。ストリングスをフィーチャーしています。
10.テーブルにひとびんのワイン
  →アルバム『プレイボーイ・プレイガール』収録。超名曲
11.子供たちの子供たちの子供たちへ
  →ミニアルバム『フリーダムのピチカート・ファイヴ』収録バージョン
12.美しい星
  →初出のデモトラック風バージョン
13.華麗なる招待
  →アルバム『プレイボーイ・プレイガール』収録
14.大都会交響楽
  →アルバム『プレイボーイ・プレイガール』収録バージョン
15.サマータイム・サマータイム
  →ベスト盤『PIZZICATO FIVE RIP』収録。セルフカヴァーですね。
16.私の人生、人生の夏
  →アルバム『ハッピー・エンド・オブ・ザ・ワールド』収録バージョンを一部編集
17.東京は夜の七時
  →レアトラック集『グレイト・ホワイト・ワンダー』収録のBBCラジオ出演時のライヴテイクを一部編集


このアルバム初出の7と12もさることながら、5もアナログのみの音源で、今回が初のCD音源化となります。そのほか、シングルのみの収録曲や別テイクが多くて、レアトラック集としての側面もあります。2や3は、シングル版のアレンジのほうが適度な暗さがあって好きです。3「新しい歌」の『プレイボーイ・プレイガール』というアルバムの収録バージョンは、その暗さを吹き飛ばすかのようにハイでスーダラ節なアレンジとなっています。2や7は夏木マリのアルバムでもカヴァーしてましたね。
シングル『ハッピーサッド』収録の「face B」という曲が未収録なのが残念です。

収録曲は後期ピチカート・ファイヴの楽曲が大半。後期の楽曲は、小西氏の私小説的な詩の世界が大きなウエイトをしめていくのがひとつの特徴かもしれません。ハイでハッピーな曲がつづいても、それもいつかは終わってしまう。それは曲が流れているひとときだけではなくて、人生にも例えられるような、そんな無常観のようなものを感じたりもします。

ピチカートマニアにもおすすめのアレンジよし、歌詞よしのベストアルバムです。今度は野宮さん選曲ベストも出して欲しいものです。


間隙060426:食わず嫌い

どんな感じで文章を書いていたか忘れてしまいそうです。

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とんねるずの番組でやっている「食わず嫌い王決定戦」。
あれは、実は「食わず嫌い」ではないのではないか。だってみんな食べたことあるんだもの。ただの嫌いなものあてっこなだけだろう。

というようなことを、現職の日本語教師の人に言ってみると、「細かいねぇ」と言われてしまった。同意されると思ったら、面倒くさい人扱いを受けてしまったのだった。


好き嫌いは数々あれど、僕にとっての食わず嫌いといえば、納豆である。いや、食わず嫌いというと語弊があるのかもしれない。むしろ「食べ物の範疇に入っていない」という感じである。嫌悪感もおきない。やはり大阪人ということもあって、食卓に納豆が並ばなかったというのが大きいような気がする。

納豆とちゃんと向き合ったのは、愛読サイト「デイリーポータルZ」の古賀さんの「納豆を一万回混ぜる」という記事がはじめてだったのかもしれない。
C30068
↑BBフェスタにて納豆をかき混ぜる古賀さん(の手元)。手元のみ高速で動いていたのでブレていた。

食べ物であれば、どんなものでもチャレンジしてみたいと常日頃思っているのだが、納豆はどうせならこのまま食べずに通せないものだろうかと思う。ツタンカーメンのマスクを見ないままでおこうと決めたのと同じレベルの(低い)誓いである。

2006.04.18

濃ゆい週末(4):南條まさき~芸能生活25周年記念リサイタル

そして次の日(3月26日)。
南條まさき氏の芸能生活25周年記念リサイタルを見てきた。

「南條まさき」は芸名であって、本名は「鵜飼正樹」という。鵜飼氏は母校の教員なのだが、その専門は大衆演劇をはじめとした大衆芸能。みずからも院生時代に大衆演劇の一座に入門し、役者として舞台に立った。今もときどき舞台に出ており、僕も以前友人と観に行ったことがある。その大衆演劇役者としての「芸暦」25周年記念のリサイタルなのである。

リサイタルは三部構成。
第一部は、京大の院生だった鵜飼氏が大衆演劇と出会い、「南條まさき」として舞台に立ってからの25年を、パワーポイントにて解説。ここは研究者としての顔なのだろう。せっかくなのでパンチパーマになったときの画像も見せてほしかった。

第二部は(いまチラシを見たら、こっちが第一部になってるな。記憶違いかも)、南條氏の師匠や弟弟子、教え子が結成したなるせ女剣劇団も出演してのお芝居「師弟愛」。数年間ある事情によって音信不通になっていた弟子(南條氏)が、病床の師匠の代わりに舞台に出るのであるが、驚いたのは南條氏が舞台上で化粧をして、かつらや衣装をつけはじめたこと。これってすごいことなんじゃないかと思った。

化粧やかつら、衣装付けなどは舞台裏でするものであって、客に見せるものではないだろう。南條氏はあえてそれを見せたように思えた。役者の身支度はこのようにしてやるんだよと。これもある意味講義なんだなと思った。

第三部は「豪華絢爛 舞踊・歌謡ショー」。「りんご追分」のリミックスがやけにかっこよかった。市川ひと丸氏の扇の舞(?)も華麗だった。以前も思ったけど、南條氏の女形はなんとなく名取裕子に似ている気がする。

そのほか、女性の観客が役者の首にかけたり、手渡したりするおひねりが気になって仕方が無い。役者へのアピールにもなるけど、同じ観客へのアピールにもなるんだろうなと思った。


リサイタルは大好評で、300もの人が来場したらしい。どうりで暑くて狭いと思った(後ろの方は寒かったらしいけど)。鵜飼氏とかかわりのある学生たちだけでなく、南條氏や大衆演劇のファンの相乗効果なのだろう。

鵜飼氏が実践したように、実際に自分をその中に置いて考えてみる、という姿勢はとても重要で、僕もできる限りそうして行きたいと思った。

2006.04.13

濃ゆい週末(3):第二回マニアックカラオケ

すでにいつの週末なんだかわからなくなってきた。3月25日のことだったような。

万博公園を後にして、梅田へ移動。
この三人が集まってすることといえばアレしかない。
第二回マニアックカラオケである。

マニアックな曲を歌う、というよりは、好きな曲を誰の遠慮もなく歌いたいという、そこはかとなく心後ろ向き加減、部屋の隅で三角座り的なカラオケである。

今回は、なぜか部屋に洋楽の歌本が置いてなかったため(選曲はリモコンでできたけど)、選曲も自然と邦楽が多くなり、プログレッシヴ魔空空間に引きずり込まれることもなかった。HOWE氏はU2祭り、isaac氏は80年代祭りだったけどそれはそれで。

今回は三時間も歌ったので、歌った曲を羅列するのは止しておこう。

キリンジを数曲歌ってみたら大失敗。結局最後まで歌えたのは「鋼鉄の馬」だけだった。
そのほか、「パークサイドは夢の中」「PREST」「MUSIC」など、現在聴いている曲を中心に歌った。あと「1/6の夢旅人」なんかも。

あー、あと「東京は夜の七時」を哀悼の意を込めて歌った。

実はYou tubeで映像を見て以来、「恋の呪文はスキトキメキトキス(←音流れます)」をものすごく歌いたかったのだが、理性が邪魔をした。フリーダムとアノミーは異なるものなのだ。水前寺清子の「ありがとうの唄」が僕にとってのアノミー綱渡りといったところか。

最後はニュー・オーダーの「Krafty(日本語版)」で終わり。
この会は恒例にしようということで、第三回を約束しての閉幕となった。

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