活動範囲にほとんど存在しないため、あまり利用しなくなってしまったマクドナルド。
「I'm lovin' it」キャンペーンは、世界中で展開されているという。そういえばインド・デリーのマクドナルドでも同じコピーを見た。
英語の「I'm lovin' it」の下には、世界各国の言葉で翻訳された「I'm lovin' it」が並ぶ。中国語やロシア語、トルコ語、ドイツ語やフランス語などなど。アラビア語だってある。ちなみに「ウヒッブフ」と書いてある。
ドリンクのカップにプリントされている各国の言葉を見るたびに、僕は疑問に思うことがある。
なぜ日本語がないのだろうか。
わりとマニアックなトルコ語まであるのに。そういえばハングルもないな。
「I'm lovin' it」の日本語訳が存在しないのは、いわば日本がすでに「マクドナルド化する世界」に取り込まれているということに他ならない。恐るべし世界経済。恐るべしポスト・コロニアリズム!
日本はアメリカの属州なのか!? そんなに英語が好きか! 洋楽聴かなくたっていいじゃないか! 拝啓ジョン・レノン! 日本語万歳! ぷちナショナリズム万歳!
むしろ香山リカの眼鏡に乾杯! イェー!!
…コホン。
批判だけなら誰でもできる。折衷案として「I'm lovin' it」の日本語訳を考えてみようと思う。英語にしたほうがちょっとクールに聞こえてウケがいいから、みたいなごもっともな理由はとりあえず置いておくことにする。
○私はそれが非常に好きです
エキサイト翻訳に原文を突っ込んでみたら出てきた文章である。これでは文章が堅苦しい。また、日本語は一人称や二人称を省略することが多い。
「それ」というのもなんだか指示語しか言わないおばさんみたいな感じである。「です/ます」調というのもよそよそしく、うちとけにくい雰囲気が伝わってくる。
○マクド大好き!
一人称を省略し、少々くだけた表現にしてみた。百歩ゆずって「マック大好き!」でもいいだろう。エクスクラメンションマークで元気のよさも表してみた。
mcATのように「大好きだぜっ!」と和製ヒップホップ風にするのもいいかもしれない。ハンバーガー食ってごきげんだぜっ!
そのほか「マクド、イケてる!」も考えたが、意訳のしすぎのような気もしてきた。
ここはあえて「好っきゃねんマクド」「マクドが好きたい」など、地方色を出すのもいいかもしれない。
「マクド・マイラブ」などは地方色というよりも歌謡曲みたいになってきた。しかしカタカナ表記の外国語はアリだと思う。ジュテームマクド。
○まくど、いとあはれなり。
古典から引っ張ってみた。これは近年の和モノブームや、外国人の期待する日本像やオリエンタリズムごころを刺激することも念頭においている。古語にすることで、ある種の日本語の「ダサさ」も払拭できたように思う。フォントも草書体をお願いしたい。
まくど、いとあはれなり。これだよ、これ(オチなし)。
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