砂漠に星の海
1999年・夏のエジプト旅行を回想する「回想1999」。前回はこちら。
現在位置はシーワオアシスとバハレイヤオアシスの間、真夜中の砂漠。
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真夜中。ふと目が覚める。
ここは砂漠のど真ん中。僕たちは砂の上にマットを敷き、毛布に包まって眠っていた。薄いマットを通した砂漠の感触は、意外と固い。僕の隣には、ランドローバーの運転手が眠っている。
少し寒いな。
念のため長袖のボタンシャツを着て眠りについたのだが、それでもまだ寒い。日中の暑さが嘘のようだ。
バックパックからウィンドブレーカーを引っ張り出して羽織る。ボロボロになってもいいものをと、中学生の頃から着ているやつを持ってきた。防水性もなく、袖のゴムがでろでろに伸びてしまったが、妙に愛着が沸いてしまって、2004年のインド・ネパール旅行の時にも持っていった。買い換えるのが面倒ということもあるが。
これで眠れるだろう。毛布にくるまり、ふと夜空を見上げる。その夜空の変化に気づき、僕は歓声をもらした。
月が沈んだ後に見えるのは、こぼれんばかりの星空だ。
数え切れないほどの星が瞬く。
「降るような星空」ともいうが、本当にいくつもの流れ星が降りそそいだりもする。
日本でも綺麗な星空を見たことがあるが、地平線近くまで星が見えるのは初めてだった。視界を遮るものがほとんどない砂漠ならではの光景だ。
この見事な星空を独り占めできるとは、なんて贅沢なのだろう!
ずっと眺めていたいと思っていたのだが、いつの間にか眠ってしまった。
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