「恐ろしい子ッ!」って実践で言ったり言われたりしてみたい
ひょんなことから知り合いになった人が演劇に出るというので、ひょんなことから知り合いになったもうひとりの人と観に行ってきた。
仏団観音びらき『宗教演劇』@一心寺シアター倶楽
劇団名やらタイトルやらフライヤーやらが果てしなくどぎつかったので、どんな劇になるんだろうと思っていたのだけど、いざ観てみるとそんな不安は杞憂に終わった。
大笑いした。ひさしぶりに頬の筋肉が痛くなるほど笑った。
『ガラスの仮面』のパロディというか、月影千草が設立した劇団「月影」が実は新興宗教団体だったという設定。そこに入団した主役の魔夜峰子(役どころとしては北島マヤ。ただし32歳)は、高額の授業料やチケットノルマをこなしつつ、伝説の劇「紅天女」への主演にまでこぎつけるのだが…。
劇団を(悪質な)宗教団体に見立てるというのは本当に自虐的かつ危ないなーと思う。
のっけから実写とアニメを織り交ぜたオープニングにやられる。アニメの部分は本物から取ってきてるんだと思うけど、奇妙なダンスをマヤが笑顔でくねっ、くねっと踊っており、ネタで作ったのかと思うほどだ。しかもそれを実写でやられると本当にやばい。もう一度観てみたい。
パロディネタも、タケモノピアノやらミュージカル『アニー』のオーディションやら夜回り先生などなど、毒々しくもおもしろかった。おもしろいところばかり思い出してしまうのだけど、その笑いを支えてるのは役者の動きとか表情とか演技なんだろなと今思った。照れがあったらできないことだ。
そして、最後の主演女優二人のおっぴろげに涙。紅天女ー!!
知り合いはメインキャストではなかったものの、想像以上にかっこよかった。怪演という感じ。
姫川亜弓役の人のメイクが、「ヒトではない何か」に似ているとずっと考えていたのだけど、家に帰ってそれがザクレロであるということに気づいた(あくまでメイクがッ!)。胸のつかえがとれて、清々しい気分になった。
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