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2004.11.27

コンピレーションのピチカート・ファイヴ(レディメイド編その2)

誰が望んだのかわかりませんが、ピチカート・ファイヴの音源が収録されたコンピレーションCDを、いろいろとコメントをつけながらピックアップしていくという一億総評論家的なこの企画。今回がひとまずの最終回となります。

きみになりたい。-小西康陽作品集
フォーチュン・クッキー
 マジック・カーペット・ライド

 小西氏が女性歌手のために製作した楽曲を集めたコンピレーションです。選曲は小西氏ではなく、レディメイド・インターナショナルの女性スタッフによるものだそうです。松本伊代から深田恭子まで、節操のない選曲。アイドル多いです。TVジーザスの「1983」はピチカートご存命のときにカヴァーしてほしかった一曲です。このコンピ、レディメイド・インターナショナル公式で予約購入すると、特典として収録曲に対するコメントが収録されたCD-Rがついてきました。

 フォーチュン・クッキーは、シングル『スーパースター』のカップリング曲で、国内のアルバムには収録されなかったのですが、海外盤のセカンドアルバム『the sound of music』に収録されています。歌謡曲っぽくなったバカラック・チューン、みたいな感じです。個人的にはピチカートの曲の中で大好きな曲のひとつなのですが、小西氏自身はあまり思い入れがないそうで残念。
 小西氏が編曲を担当した種ともこさんの「ブルーライト・ヨコハマ」のカヴァーには、曲の冒頭に野宮真貴さんのナレーションがあるのですが、そのテキストが「フォーチュン・クッキー」の歌詞の下敷きに使われているような気がします。

 マジック・カーペット・ライドは、市川実和子さんがカヴァーしたものが収録されています。重厚なオーケストレイションに、市川さんの低めのヴォーカルが良く合っています。ラストを飾るにふさわしい曲になっています。
 小西氏はこの曲に強い思い入れがあるようで、ライヴでは毎回といっていいほど演奏(プレイといったほうがいいのかも)されます。また、別テイク・ヴァージョン違いが非常に多い曲のひとつでもあり、ざっと数えただけでも10ヴァージョンはあります。一枚アルバムが作れるほどですね。ベスト盤の『TYO』収録ヴァージョンでは、曲がフェードアウトせず、演奏が盛り上がっているところで突然途切れ、タンバリンの音だけが小さくなっていくのですが、それがものすごく余韻が残っていい感じです。

フォーチュン・クッキー:シングル『スーパースター』、『the sound of music by PIZZICATO FIVE』
マジック・カーペット・ライド
 →カヴァーは『戦争に反対する唯一の手段は。-ピチカートファイヴのうたとことば』。
  オリジナルは『ボサ・ノヴァ2001』、『PIZZICATO FIVE TYO』など。


いろいろつらつらとコンピレーションCDをピックアップしてきたのですが、実際に僕が所有しているのは最後の二枚『readymade art of tea』と『きみになりたい。』だけだったりして。ここには取り上げませんでしたが、ジョビンのトリビュートや『sushi3003』と『sushi4004』はもっていますけど。

そういえば、お蔵入りになってしまったクラフトワーク・トリビュートに収録予定だった「電卓」のカヴァーが、『さ・え・らジャポン』のプロモ盤に収録されているそうです。すごく欲しいのですが、ヤフオクで万単位で取引されているのを見ると無理ぽいですね…。ピチカート七回忌あたりにレア・トラック集を出して欲しいものです。

2004.11.26

コンピレーションのピチカート・ファイヴ(レディメイド編)

誰が望んだ(略)、小西康陽氏やその関係者が選曲に関わっている2枚を番外編としてとりあげておきます。

readymade art of tea(2002/03/20)
アイスクリーム・メルティン・メロウ(marin mix1)
 愛飢えを
 ウィークエンド(instrumental)
 トウキョウ・モナムール(discothique96 mix)
 テーブルにひとびんのワイン(alternate cut)

 小西氏がセレクトした*********(readymade)レーベルのコンピレーションです。テーマが「茶の湯(カフェ系?)」ということでインストが多く、気分よく流れていきます。実はフィフス・ガーデンの隠れファンなのですが、新作出さないのかな。ピチカート・ファイヴの選曲は非常にマニアックです。レア曲もあり、ピチカート・マニアにもオススメです。

 アイスクリーム・メルティン・メロウは、砂原良徳氏がリミックスしたもの。愛飢えをは、はっぴいえんどの曲を、ボサ・ノヴァに乗せてクレモンティーヌが歌うという、いろんな意味ですごい曲。
 テーブルにひとびんのワインは野宮さんと斉藤誠氏のスキャット・ヴァージョンです。このテイクはアナログでしかリリースされておらず、これが初のCD化となります。といってもプレミアはついていませんが。オリジナル(歌詞入り)が収録されている『プレイボーイ・プレイガール』の最後の三曲、「テーブルにひとびんのワイン」~「華麗なる招待」~「美しい星」の流れが大好きです。今幸せだから、死んでも悔いはない、なんてなかなか言えない台詞です。
 トウキョウ・モナムールは、野宮さんのヴォーカルの代わりに久米大作氏のオルガンをフィーチャーしたものです。
 ウィークエンドは、おそらくこれが初の音源化となります。もしかするとプロモ盤に収録されているかもしれません。シングルのカップリングに収録されているインストとは異なり、曲の全編に渡ってエレクトリック・ピアノがフィーチャーされています。この曲を聴いてると、ジャケットの絵もあいまって、真夏の海、青い空にもくもくと沸き起こる積乱雲…みたいな情景を思い浮かべてしまいます。地中海性気候な感じ。あー海行きたい。

アイスクリーム・メルティン・メロウ:『宇宙組曲』。オリジナルは『ロマンティーク96』
 愛飢えを:『さ・え・らジャポン』
 ウィークエンド:オリジナルは同タイトルシングル、『プレイボーイ・プレイガール』。
 トウキョウ・モナムール:『宇宙組曲』。オリジナルは『ロマンティーク96』
 テーブルにひとびんのワイン:『プレイボーイ・プレイガール』のアナログ。オリジナルはCD版『プレイボーイ・プレイガール』

長くなってしまったので、もう一枚はまた今度。

2004.11.24

空気公団『空風街LIVE』

今年4月に「融解」した第一期空気公団のライヴ盤。「夕暮れ電車の飛び乗れ」、「電信」、「とおりは夜だらけ」、「呼び声」などと個人的に名曲ばかりなのですが、18曲を通して聴くのがちょっとつらい。セットリストを見ると24曲もやっており、しかもオールスタンディングだしで途中で疲れてしまいそうです。実際その場にいれば印象も違うのかもしれませんが。ガンガンに盛り上がるバンドではないだろうし、座りながらゆっくり聴きたいものです。と、キリンジのライヴの時にも書きましたね。

僕にとって空気公団は、深夜~朝にかけて聴く音楽です。寝る前に聴くと、よく眠れるような気がします。ぐしゃぐしゃになってたものがほぐれていく感じ。早朝には『約束しよう』とかいいですね。「灰色の雲が近づいている」なんか聴いてると、どこかに旅に行きたくなります。フルアルバムよりマキシの方がよく聴いたりします。『こども』はよく聴きますが。

12月に発売されているDVDとは曲目が異なっています。「コーヒー屋のお姉さん」、「レモンを買おう」はDVDにのみ収録ですか…。

第二期プロジェクトも動き始めているようで、期待したいところです。

2004.11.22

エジプトで池乃めだか

バスで移動していたときのこと。
バスといっても、カイロからアレキサンドリアへ移動したときに使ったようなセルビスではなく、日本のマイクロバスのような大型のものだ。なぜか「スーパージェット」と呼ばれている。指定席で、少々きついがクーラーもかかっている(水も垂れる)。セルビスより料金は高いが、それなりに快適に移動できる。テレビモニターもあって、映画やテレビ番組のビデオを流すこともあった。僕はエジプトのバスの中で初めて「ジュラシックパーク」を観た。途中までだったが。

どこへ行くために乗ったのか忘れたが、あるバスの車内では、エジプトのテレビ番組が流されていた。その番組は喜劇のようで、劇場の舞台で演じられていた。登場人物の格好は、男女ともにガラベーヤのようないわゆる伝統服ばかりで、農村でも舞台にしているのか、それとも昔のエジプトを舞台にしているのかもしれない。僕の印象としては、日本の「吉本新喜劇」のようなものだと思った。大阪人の僕は子どもの頃から慣れ親しんでいる新喜劇。今でも土曜の昼、自宅にいる時はたいてい新喜劇を観ている。エジプトでもこういうものがあるんだと感心しながら観ていたのだが、ある人物の、ある行為に釘付けになった。

立派な口ひげを蓄えた背の低い男。猟師なのか、銃身の長い猟銃を持っている。その男が、手に持った銃を垂直に地面に置いた瞬間、会場(テレビの中の)に笑いが巻き起こった。彼の身長は、猟銃と同じだったのである。つまり、「猟銃と身長が同じ」ということが彼の持ちネタだったのだ。

この光景を、吉本新喜劇でも観たことがある。そうだ。池乃めだか氏だ。猟銃を持った背の低い男のネタは、めだか氏の持ちネタ(最近はあまりやらないけど)である「ネクタイと身長が同じ」*1)とまったく同じの発想ではないか。僕はあっけにとられた。こんなところでめだか氏を思い起こさせるギャグが見られるとは思っていなかった。自らの容姿や体格を笑いのネタにするということは、どこに行っても共通するものがあるのかもしれない。

めだか師匠、あんたのギャグは、万国共通や…。

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1)と思っていたが、「ネクタイより身長が低い」だったかもしれない。

2004.11.18

一休さんへの想い

家の近所に、「一休」という居酒屋がある。他の「一休」と名のつく居酒屋でも見たことがあったのだが、その店の外壁にも「一休さん」の絵が描かれていた。僕はその絵が気になって仕方がなかった。

その絵は、「屏風に描かれた虎を捕まえようとしている一休さん」の絵なのである。虎は描かれていない。

屏風に描かれた虎を退治してくれという、将軍様(キートン山田)の理不尽な命令をやりこめるために、一休さんがとんちを駆使してやっぱり理不尽に解決したという有名な話だが、なんだかやり切れない。こうして絵にされてしまうと、一休さんも屏風に描かれた虎と同じ虚構なのですよということを、まじまじと見せつけられたかのような気分になってしまうのだ。

「屏風に描かれた虎を捕まえようとしている一休さん」の絵を見かけるたびにそんなことを考えていたのだが、ある日通りかかると、居酒屋「一休」はお好み焼き屋になっており、しかも店名はまったく別のものになってしまった。しかし一休さんの絵はそのまま残っていた。店名も変わり、もはや存在意義のなくなった一休さんの行く末をひっそりと見守っていきたい。

2004.11.14

どこに行っても人がいる(マルサ・マトルーフ)

一人旅をしていたら、なんとなくおセンチ(死語)な気分になって、誰もいない場所で一人たそがれてみたいと思うことだってある。しかし、それがなかなかできない。どこに行っても人がいる。それがエジプトの印象だ。

アレキサンドリアを離れた後、僕はさらに西に向かい、マルサ・マトルーフという町に滞在していた。さらに西へ行けばリビア国境だ。そして僕が向かったのは、町から10キロほど離れた「クレオパトラの浜」という場所だった。これぐらい離れれば、誰もいないだろうと考えたのだ。

C30015.JPG
『歩き方』を参考に作成した適当な地図

しかし、なぜ僕は朝食をとらずに出かけたのか。そしてなぜ徒歩で向かっているのか。そう思いながらも、僕は歩き続けた。だいたいホテルが朝食つきじゃないのが悪いんだ!などと八つ当たりをしつつ。安ホテルなのだから、朝食がつかないホテルの方が多いのは当たり前である。日本でも、僕は朝食を食べないと本調子が出ない。それなのになぜ歩いているのか。アホとしか言い様がない。本日は快晴。強い日差しがじりじりと照りつける。ゼエゼエいいながら歩く。

人はおろか、車の通りも少ない道。どれぐらい歩いたのか。やがて一台のバスが僕の脇を通り過ぎ、しばらくして止まった。バスの方に行ってみると、「どこに行くんだい?」とバスに乗っていた人が話しかけてきた。クレオパトラの浜に行くと言うと、通り道なので乗せて行ってくれるという。当然乗せてもらった。

バスには、僕に話しかけてきた中年の男性と、もうひとりの中年男性、そしてドライバーしか乗っていなかった。ふたりの中年男性はカイロ・アメリカン大学の関係者で、夏休みでここまでやってきたという。おそらくこのバスが向かう先(たぶんビーチ)にいる学生を迎えに行くということなのだろう。

クレオパトラの浜の近くで降ろしてもらった。バスに乗せてもらったおかげでずいぶんと時間を短縮できた。
「この先に我々はいるから、何かあったら来なさい」と言ってくれたのだが、この浜を見ることが目的だったので行かなかった。よくよく考えれば、彼らと一緒に行っていれば、カイロ・アメリカン大学の学生と交流がもてたのかもしれなかったのだ。だが、当時の僕にはそんなことはまったく眼中になかった。目標が見定まらないときはさんざん迷うくせに、ひとつ決めたらそれしか見えなくなるのは僕の悪いクセだ。

C30016.jpg

アレキサンドリア郊外の海の色も綺麗だったが、こちらのほうがさらに綺麗である。波は意外と高く、あっさりさらわれてしまいそうだ。泳ぎはそんなにうまいわけでもないので、波と戯れるぐらいにしておいた。一人になるために来たのだが、残念ながら人はたくさんいた。まあ、「クレオパトラの浜」などと名前がつけられるぐらいのスポットなのだから、エジプト人の観光客が来るのはあたりまえか。

画像にもある岩山の影で、酒盛りをしていたエジプト人の青年たちに話しかけられた。僕もビールをごちそうになった。「ステラ・ビール」というエジプトでは有名なビールだ。ぬるいのが残念だ。久しぶりに飲んだ酒のおかげでほろ酔い気分になり、自分が何しに来ていたのかすっかりうやむやになってしまった。

帰りはさすがに歩いて帰る気にはならなかったので、乗り合いのロバ馬車みたいなのに乗って町に戻った。ちなみに、綺麗な海だったらマルサ・マトルーフの町でも十分に見ることは可能である。歩いて遠くに出かけることが重要なのです(一部バスを使ったけど)。とかいってみたり。

2004.11.09

チュニジア料理店「カルタゴキッチン」

大阪駅前ビルにはときどき中古CDを漁りに行くのですが、ある日ビル内を適当に歩いていると、どこかに見覚えのある国旗が。トルコ料理店だと思って近づいたらチュニジア料理店でした。どうやら今年オープンしたようです。シリア料理店・サハラムーンに行ったメンバーでまた行こうと思い、まずは偵察ということで無理やり昼にランチを食べてきました。

ランチ:シャクシューカコース(待ちきれずに食べてしまったので写真はありません)
 ジャガイモとニンジンのサラダ
 スープ:トマトベースで、鶏肉とクスクスが入っていた。うまい。
 シャクシューカ:トマトのシチューみたいなもの。グリンピースと蛸が入っていた。うまいけどちょっと辛かった。
 ブリック:ひき肉や卵や野菜がいろいろ入った大きい春巻みたいなもの。
 パン:フランスパン3切れ。+150円で食べ放題にできる。
 飲み物:ソフトドリンクのみ? ワインはあるようですが

僕が食べたランチは950円で、量を考えると値段相応だと思います。けっこうおなかいっぱいになりました。他に1200~1500円ぐらいのランチもあります。こちらはクスクスが食べられるようです。

シャクシューカはエジプトでも食べたことがあったのですが、卵とか入っていて、中の具がずいぶん違っていました。クスクスもエジプトにはあるけど、食べ方がずいぶんと違います。皿に盛ったクスクスの上に粉砂糖をどばっとかけ、さらに卵黄をかけ、混ぜて食べるのです。当然とてつもなく甘く、食べ終わった頃には胸が悪くなっていました。

ディナータイムの料理は単品だと一皿だいたい1200~1500円ぐらいで、ディナーコースだと3000~3500円ほど。マフシー(ナスの詰め物)食べたい。ディナーやコースの場合、サハラムーンの時と同じで、料理はチュニジア人の主人さんがひとりで作っているようなので(ランチタイムだからかも)、大人数で行くときは予約を入れた方が良さそう。

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○チュニジア料理 カルタゴキッチン
大阪市北区梅田1-11-4 大阪駅前第4ビル地下1階
ランチ:11:30~2:00 
ディナー:5:30~10:00
定休日:月曜日

ちなみに駅ビルのどこかにインド料理店が2軒ほどあります。

2004.11.08

スークにて(2)

スークで、ラシード氏やイスラームたちと話したことをとりとめもなく書いておくことにする。もっと英語力があれば、もっといろいろ話ができたんだろうと思う。

 ラシード氏と話したことで覚えているのは、宗教の話題だ。自分の宗教は何か?と聞かれたら、僕は「日本の仏教」と答えるようにしている。仏教といっても、日本の仏教は独自の変化を遂げているから説明が面倒だ。ラシード氏が特に気になったのは、埋葬方法についてのようだ。日本の場合、大半が火葬であるが、ムスリムの場合は土葬である*1)。これは、世界が終末を迎えたとき、すべての死者はよみがえり、最後の審判を受けるというのだが、その際に生前のままの身体が必要であるためといわれている。だから灰にしてしまうと、復活できなくなってしまうのだ。ラシード氏は、火葬に対して口には出さないものの、やはり嫌そうな顔をしていた。だがラシード氏に限らず、他のムスリムも、仏教を否定することはなかったし、イスラームの教えを僕に強制することもなかった。「ムスリムになれ」と言われたことはあったが。

 ラシード氏がモスクに礼拝に行くというので、僕も連れて行って欲しいと頼んでみた。まだモスクの内部を見たことがなかったからだ。だが、「ムスリムになったら連れて行ってやる」と断られてしまった。確かにモスクは礼拝する場所であって、見るものではないのかもしれないと思った。ラシード氏の場合は礼拝の時間にモスクに礼拝に行ったのだが、仕事場で礼拝する人もいるし、仕事が終わった後に、一日ぶんをまとめておこなう人もいた。

 イスラーム(人名)は洋楽だとマイケル・ジャクソンが好きらしい。僕は「ジャクソン・ファイヴの方が好きだなあ」などと言って会話を途切れさせてしまった。彼だけに限らず、エジプトではマイケルの人気は高いようだ。なんとなく格好や髪型などがマイケルっぽい(白くなる前)人を見かけたことがあった。僕の個人的な印象としては、その流行や感覚は日本人とは異なるものの、エジプト人の若者、特に都市部の若者はそれなりに服装や髪型に気を使っていると思う。
 中東やアラブというと、裾が足元まであるゆったりとした白色のワンピースみたいな服と、ターバンを巻いた格好をイメージするかもしれない*2)。だがエジプト、特に都市部ではそのような服装をしている人は少ない。大体が洋服である。


僕がアレキサンドリアを発つ日、ラシード氏は僕に皮製のウエストポーチをプレゼントしてくれた。「財布やパスポートを入れるといいだろう。」とラシード氏は言っていたが、残念ながらスリにすってくださいと言わんばかりなのでさすがに身には着けられなかった。だがこの好意は純粋にうれしかった。

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1)日本でも、ムスリムのための墓地が山梨県に存在している。

2)エジプトではガラベーヤという。白色のものだけでなく、色や柄にさまざまなバリエーションがある。むしろ白は少ないかもしれない。既製品もあるが、オーダーメイドすることが多いようだ。中には、半袖のものや、フードがついているものもある。男性のガラベーヤはシンプルなものが多いが、女性用のものはいろいろと刺繍がしてあったりして派手。ターバンみたいなものは、赤いスカーフ(ゴドラ)を黒い輪(イカール)で止めたものであるが、僕はエジプトでは見たことがなかった。

2004.11.03

コンピレーションのピチカート・ファイヴ(ソニー・ミュージック編)

ピチカート・ファイヴの音源が入ったコンピレーションCDをピックアップするという、誰が望んでいるのかよくわからないこの企画。ソニー・ミュージックから出ているものが多かったので別に取り上げることにしました。

Winter Lounge(2002/11/20)
キスキスバンバン
 1986年に出た『ウィンター・ラウンジ』の再発盤で、厳密にはピチカート解散後にリリースされたものではありません。『アンティーク96』に収録されるまでは、これでしか聴けなかった曲です。いわゆるクリスマスソング。
『アンティーク96』、『THE BAND OF 20TH CENTURY: PIZZICATO FIVE Sony Music Years 1986-1990』

SURF TIME Japan(2003/05/21)
アロハ・オエ・ブルース
 サーフィンをテーマとしたコンピレーションだそうで。メンバー全員が歌っているようですね。個人的にはあまりピンと来ない曲です。
『月面軟着陸』

RELAXIN' WITH JAPANESE LOVERS~JAPANESE LOVERS ROCK COLLECTIONS(2003/06/25)
ラヴァーズ・ロック(Mad Professor's Remix)
 『アンティーク96』に収録されたけど、今年4月に発売された『The band of 20th century~』には未収録になったリミックスです。オリジナルはシングルなのに曲が10分近くもあるという、音楽も消費の対象となった時代に反抗した一曲です(と言ってみたかっただけです)。後に「TOKYO'S COOLEST SOUND」という曲にリメイクされました。
 このコンピはなかなかおもしろそう。中島美嘉がカヴァーしたオリジナル・ラヴの「接吻」も入っていますね。「林檎殺人事件」も気になるところです。どうしてwith樹木希林と書かないのか、とか。
オリジナル:同タイトルシングル、『THE BAND OF 20TH CENTURY: PIZZICATO FIVE Sony Music Years 1986-1990』
リミックス:『アンティーク96』
「TOKYO'S COOLEST SOUND」は、『女性上位時代』に収録されています。

CITY POP~SONY MUSIC edition(2003/11/27)
マジカル・コネクション
 2001年3月のピチカート解散ライヴの時に、元メンバーの高浪敬太郎氏がこの曲を歌いはじめたとき、歓声があがったのを覚えています。4社合同の企画だそうですが、日本コロムビア編に収録されている、いしだあゆみ&ティン・パン・アレイの「私自身」という曲がかっこいいです。
『カップルズ』

風街クロニクル~another side of happy end(2004/11/03)
指きり
 はっぴいえんど解散後の楽曲提供やカヴァーなどを集めたコンピレーションです。「七夕の夜、君に逢いたい」は、amazonだとチャッピー名義になってますが、ソニーのほうは森高千里名義になっていますね。
 当時のヴォーカル田島貴男氏がカヴァーしたのは大滝詠一氏の「指きり」。この曲、『ベリッシマ』に収録予定だったのが作詞した松本隆氏の許可が下りずにお蔵入りとなり、『月面軟着陸』でようやく日の目を見たと『アンティーク96』のライナーに小西氏が書いていましたけど、こういう曲も収録されてしまうのですね。小西氏はどう思ってるんだろう。さすがに「愛飢えを」は収録されませんか。
『月面軟着陸』

ソニーは佐々木麻美子・田島貴男時代の音源を所有しているのが強み(?)ですね。自らの財産(音源)を有効活用している感じです。ソニー時代はシングルが一枚しかリリースされていないので、アルバム曲がコンピに収録されているのがおもしろいです。

牛追い祭り再び

Gatewayが今年12月に日本市場に再参入だそうです!

以前書きましたが、DELL INSPIRON8500の前は、Gateway SOLO3400をマイPCとして使用していました。

SOLO3400は、薄型ノート+ドッキングステーション(CD-RドライブやFD、各種インタフェースを内蔵)で構成されており、状況に応じて分離合体可能である、という点に惹かれて購入(ヤフオクの中古ですけど)しました。あと見た目。銀色のニクイ奴です。

しかし、購入後まもなくしてゲートウェイが日本から撤退…。そして今年、CD-RドライブがCD-RWを認識しなくなり、20Gのセカンドハードディスク(FDのドライブベイに換装可能なのです)が数々の文章データや音楽データと共に吹っ飛びました。結局のところ、ドッキングステーションは外付け機器をひとつにまとめられて便利なのですが(あと見た目)、パーツの交換などに手間やお金がかかるところがネックだなあと思いました。結局外付けのドライブの方が、新しくPCを買っても使えるわけですし。

次にPCをいつ買い換えるのかわからないですが、まだ見ぬマイニューPC候補としてチェックしていきたい所存です。って、まったく別のメーカーのPCにしたりするかも。

2004.11.02

コンピレーションのピチカート・ファイヴ

ピンクパンサーのコンピレーションを取り上げた際、他にもピチカート・ファイヴの楽曲が収録されているものってあるんだろうか、と気になったのでピックアップしてみることにしました。特に、他のファンサイトでもあんまりフォローされてなさそうな解散以降(2001年4月以降)に収録されたものに期間を絞ることにしました。検索してみると、思った以上にメーカーに公式サイトが作られていないものが多いため、リンク先も曲リストが掲載されているamazonやタワレコになっている場合があります。「」は、ピチカート・ファイヴのどの音源に収録されているかが書いてあります。日本コロムビアのピチカート・ファイヴ公式サイトのディスコグラフィを一緒に見ていただけると、よりいっそう楽しめます(誰が楽しむんだろこの企画)。

ちなみに、「メッセージ・ソング」は、『みんなのうた』のコンピレーションに幾度となく収録されているようなので除外することにします。

THE BEST OF NONSTANDARD(2001/11/22)
ホワッツ・ニュー・ピチカート?
 初期ピチカートが所属していたノン・スタンダード・レーベルのベスト盤。「ホワッツ・ニュー・ピチカート?」は、さまざまな曲のダイジェストで構成されているもので、中にはここでしか聴けない音源も入っています。リンク先では、最後の「?」が「!」になってますね。実はヴァージョン違いだったりして。
『ピチカートマニア!』、『pizzicato five 85』

TRIAD Rock of Ages Celebrate the 15th Anniversary(2002/09/01)
悲しい歌
 ********(readymade)レーベル設立以前に所属していたトライアド・レーベルの15周年記念のコンピレーション。すごい面々です。この曲、和田アキ子がカヴァーしたのもあります。
同タイトルシングル、『ロマンティーク96』など。

LONDON NITE 01~ALL-TIME REAL GREATEST HITS(2002/12/04)
シェリーにくちづけ
 あまりよく知らないのですが、「ロンドンナイト」ってかの有名なロンドンナイトなんでしょうか。ミッシェル・ポルナレフの有名曲をカヴァーしたものを、さらにCubismo Grafico Blast Squadがリミックスしたものです。個人的にはこっちのほうがかっこいいと思います。
オリジナル:『darlin' of discotheque e.p.』など。
リミックス:『PIZZICATO FIVE REMIXES 2000』

Tokyo: The Sex. The City. The Music(2002/12/08)
イッツ・ア・ビューティフル・デイ
 one two three four five six seven eight nine ten barbie dolls
 オーストラリアのレーベルから出た、日本人アーティストのコンピレーションだそうです。『SUSHI3003』みたい。なんだかレディメイドの息がかかった人が多いですね。DJよしおの「よしおとギター」は、曽我部恵一の名曲「ギター」をリミックスしたものなのですが、ありもしない子ども時代のトラウマをほじくり返されているようで不気味で好きです。二曲ともピチカート・ファイヴのトリビュートアルバムからの収録で、「イッツ・ア~」をキップソーンが、「one two~」はHAIRがカヴァーしています。
オリジナル:「イッツ・ア~」は同タイトルシングル、『HAPPY END OF THE WORLD』など。
  「one two~」は『darlin' of discotheque e.p.』など。
カヴァー:二曲とも『戦争に反対する唯一の手段は。~ピチカート・ファイヴのうたとことば』
「よしおとギター」は『world is waiting for us』に収録。

TRUE LOVE~SPRING MEMORIAL SONGS[CCCD](2003/02/26)
スウィート・ソウル・レヴュー
 CMやドラマのタイアップ曲集のようです。この曲、ピチカート・ファイヴのことを知るきっかけになった個人的に思い出深い曲です。当時は「pizzicato」って読めませんでした。ピチカート初のCCCD音源かも。
同タイトルシングル、『ボサ・ノヴァ2001』など。

Tackytelic Night~welcomes you to the FAR EAST[CCCD](2003/3/5)
東京は夜の七時
 m-floの人の選曲だそうです。英語タイトルの「the night is still young」を副題として書いているところが気になります。ヴァージョン違いらしいのですが、聴いたことがないのでどのヴァージョンなのか気になるところです。
同タイトルシングル、『PIZZICATO FIVE JPN』、『オーヴァードーズ』など。ヴァージョン違い多いです。

Good Covers ~AFTER NEW WAVE[CCCD](2003/08/20)
good
 プラスチックスのカヴァー。初出は『ロマンティーク96』という1995年のアルバムですが、その後プラスチックスのトリビュートにも収録ました。
『ロマンティーク96』、『the sound of music by PIZZICATO FIVE』などに収録。

Beautiful~彩美曲 (2003/8/27) 
スウィート・ソウル・レヴュー
 イッツ・ア・ビューティフル・デイ
 カネボウのCM曲を中心とした選曲。「スウィート~」がカネボウ、「イッツ・ア~」がトリンプのCMに使われていました。ピチカートは化粧品CMのタイアップが多かった印象があります。

LOVE51~アイニコイ(2003/11/26)
ベイビィ・ポータブル・ロック
 小谷美沙子だけ浮いている印象。購買層がいまいち読めない選曲ですね。収録アーティストのファンはほとんどCDもってそう。
同タイトルシングル、『PIZZICATO FIVE JPN』などに収録。

ジョビンから聴くボサノヴァ~没後10周年企画(2004/6/30)
イパネマの娘
 この企画盤にピチカートの「イパネマの娘」をもってくるとは。小野リサがカヴァーしててもおかしくなさそうな感じ。
『ピンク・パンサー・ペントハウス・パーティー!』、『想いあふれて~トリビュート・トゥ・アントニオ・カルロス・ジョビン』など。


傾向としては、シングル曲か、カヴァー曲が収録されることが多いようですね。リリース時期は2003年に集中していますが、ここにあげたCDに限らず、この年以降コンピレーションCDが増加していった感があります。コンピレーションといっても、DJのミックステープみたいなものやレーベルのベスト盤、カヴァー集みたいな企画盤などいろいろ種類があるので一概には言うことはできませんが。

よくよく考えると、シングル曲はシングルベストの『singles』を買えば聴けるけど、シングルCD自体は中古でしか手に入らないのですね。カップリングでしか聴けない曲や別テイクとかあったりするのです。裏ベスト盤とか出ないのかな。

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