孤独な惑星の歩き方
欧米人旅行者御用達のガイドブック『Lonely Planet』。日本語版が刊行されていたんですね。今のところ翻訳されている国は少ないですが、これからも増えていくのでしょう。インドやネパール編もあったのですが、すでに『地球の歩き方』を購入したあとだったので買わなかったのですけど。
でも、旅の途中で『Lonely Planet』にしたほうが良かったかなー、と何回か思いました。というのも、地図が間違ってたり、カバーしてる地域に偏りがあったり、隣国情報がほとんどなかったりしたからです。特に『歩き方・インド編2003-2004年度版』。前の版に比べて本自体薄くなっているし、カシュミール州やラダック州、スィッキム州以東の情報が皆無。ヒンディー語の基本会話も2ページしかありません。また、旅行者の行き来が最も多いと思われるネパールへのルートの情報もほとんど書かれていませんでした(ネパール編には書いてありますが。商売上手です)。他の地域にもいえることですが、カラー化されたりして全体的に小奇麗になっちゃったなという印象です。数年前の『歩き方』はもう少し胡散臭くもマニアックだったような気がしたのですが。
『Lonely Planet: India』の英語版は、旅先で出会った旅行者に読ませてもらったりしていました。1000ページ以上もある凶器のような本です。カバーしている地域も多く、小さな街の情報も載っていました。『歩き方』に比べてビジュアル面では劣るように思いましたが、ゲームの攻略データ集のような無機質さが好きだったり。『解体新書』シリーズのようです。日本語化されたことによって、『歩き方』の強力なライバルとなるのではないでしょうか。
『歩き方』は日本語で書かれているということだけでなく、良くも悪くも日本人を対象に書かれているため、親しみやすい部分もあるようにも思えます。「日本人」特有のの旅行の仕方というのもあると思うのです。『歩き方・インド編2004-2005年版』も近日発売のようです。前の版からどう変わったのか比べるのが楽しみです。
○ロンリープラネット日本語版
○地球の歩き方
○インド・ネパールと旅行される方には『Let’s go』シリーズの「インド・ネパール編」なども良いかもしれません。
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