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2004.04.29

20世紀のバンド

ピチカート・ファイヴのソニー時代のベスト+ライヴ盤
THE BAND OF 20TH CENTURY: PIZZICATO FIVE Sony Music Years 1986-1990

 ソニー時代のピチカートは、当時ヴォーカルだった田島貴男氏(現オリジナル・ラヴ)の声がどうも馴染めなかったのですが、解散してようやく聴きだしてその良さに気づかされた次第です。
 特筆すべきはやはり二枚目のライヴ盤です。ライヴ音源はソニーが秘蔵していたものと思いきや、ソニーには何も残っていなくて(当時の写真すら)、音源は以前の所属事務所の人やライヴに参加してたキーボード奏者が所有していたテープから音源化したものらしいです。田島氏はぐねぐねする前の若々しい声だし、野宮さんもやたら初々しいの声。ポータブル・ロックを思い出します。あとライヴがバンドスタイルでおこなわれているのが面白いと思うのは、95年以降のショー的要素が強いライヴしか行ったことがないからなのでしょうか。「新ベリッシマ」という曲が熱いです。ちょうど田島氏が脱退する際の音源だったようです。
 小西氏はライナーも書いているのだけど、それがやたら暗い。「アンティーク96」のライナーも同じような感じだったけど、ソニー時代のピチカートがいかに不遇の時代であったかがうかがえる文章です(斜体は引用)。

「当時の状況に対する憤懣や怒りも消えるどころか、考えれば考えるほどリアルに甦ってくるものばかりだ。その点でぼくは全然大人になんかなっていない。だけどあの時代の怒りが、ピチカート・ファイヴ、あるいはオリジナル・ラヴの活動のジャンピング・ボードになったということは認める。おや大人の発言をしていますね」 

 表題を直訳すると「20世紀のバンド」。個人的には21世紀になっても生活は何一つ変わらないけれど、こうしてあれこれ音楽の知識もないくせに語ってみたくなったり、文章を書いてみたくなってしまうのは、僕にとってピチカート・ファイヴが20世紀最大の思い出のひとつとなっているからなのだろうと、思ったり思わなかったり。

2004.04.24

免税店(2)

 シェラトンホテルの免税店はまだ閉まっていた(この時点で9時か10時ごろか)。仕方なく一階のロビーのソファに腰掛け待つことにした。ソファはテーブルごとに配置されていて、隣のテーブルにはスーツを着たエジプト人男性が10人ぐらい我々と同じようにソファに腰掛けていた。体格もいいのでボディガードかSPか何かなのだろうかと思った。彼らの仕事もまだ始まっていないようで、特に何をするわけでもなく話をしたりタバコを吸ったりしていた。

 待っている間にこれからどうするのかを少し話した。Iさんは今日中に上エジプト(*1)行きの列車に乗り、アスワンやルクソールを観光するという。僕はというと実は何も決めていなかった。ピラミッドは見ておきたいし、アレキサンドリアやスエズ運河も行ってみたい。などと漠然と考えていた。とにかく今日泊まるホテルを決めないと思っていたら、Kさんがフラットを決める前に滞在していたホテルを紹介してくれるという。

 しばらく経って免税店が開いた。酒やタバコはKさんとMさんが選び支払った。マルボロやハイネケンの名前が見えた。支払いはドルしか使えないようだ。僕は清算の時にパスポートを見せただけだ。お店の人がパスポートのエジプトのビザスタンプがあるページに何か記入したが、何を書いてあるのか読めなかった。英語なのに。僕は酒もタバコの味もよくわからないが、やはり海外輸入もののほうが値段は高いが美味いのだろう。

 その後はKさんの家で休ませもらい、日が暮れてからタクシーでホテルまで連れて行ってもらった。IさんはMさんと上エジプト行きの列車のチケットを取りに出かけた。彼らとはこれが別れとなった。ホテルは「sun hotel」という名前で、ドミトリーが一泊15エジプトポンド(約450円、*2)とドミトリーにしては少し高かったが、あとから思えば設備等は非常にしっかりしていたので値段相応なのかもしれない。ホットシャワーも出た。Kさんには親切にもホテルの手続きまでしてくださり、そのあと帰っていった。

 あてがわれたベッドで横になる。日本人がずっと周りにいたため海外にいるという実感が薄かった。これから僕の旅ははじまるのだ。時差ボケのため身体の調子は絶好調とは言えず、夕食も食べずに寝ることにした。


(*1)エジプト南部を指す。ナイル川の上流だから「上」がつくようである。逆にカイロやナイル川河口地域(ナイルデルタ)は下エジプトと呼ばれる。

(*2)1999年当時。1ポンド=約30円の計算だが、現在は1ポンド=17円ぐらいになっているらしい。

2004.04.23

免税店(1)

 タクシーで空港を出発し、まず目指すのはMさんの友人のKさんのフラット(アパート)。Kさんは某大学院の院生で、エジプトのイスラーム思想を研究しているらしい。ここでMさんからひとつお願いをされた。それは、免税店を利用する権利(*1)を譲ってほしいというものだった。MさんはKさんのお土産として免税店で酒とタバコを買うという)。自分用に、ということもあるかもしれないが。エジプトでは酒もタバコも売られているのだが、海外からの輸入物の多くは免税店でしか購入できず、酒好き・タバコ好きの外国人はここで買い込むのだという。僕は特に酒好きでもないし、タバコも吸わない。第一エジプトに来て一日目で免税店を利用する気にもなれないので快諾することにした。カイロでの留学生活というのはどういったものなのか気になったということもあった。Iさんも特にかまわないという感じだった。

 Kさんのフラットはドッキ(Doqqi)にある(*2)。とりあえず荷物をKさんの家に預け、シェラトンホテル内の免税店に向かうことにする。フラットはかなり階が高く(10階以上はあったか?)、エレベータもちゃんとあった。ドッキ一帯がだいたい同じような高層の建物が続いていた。これだけ大きな建物となるとエレベーターがないとやってられないのか。どこの建物でも同じだが、動作が少しぎこちなくて、落ちないかいつも心配になってしまう。Kさんのフラットは最低でも四部屋はあり、一人暮らしの部屋にしては広いと思ったが、実際にはカイロのフラットの部屋数はこれぐらいは普通のようだ。
 当時はまったく地理がわからず、どこを走っているのかわからなかった。あとで地図を見てみると、ドッキはナイル川西岸にある地区で、シェラトンホテルも同地区にあることがわかった。空港はナイル川から見て東側にあるので、僕はいつのまにかナイル川を越えてしまったのだった。

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(*1)エジプトの免税店は、入国後24時間以内でないと利用できないという規則がある。利用するとパスポートにそのことを記入される。カイロの街中では免税店の酒やタバコの転売をもちかけるエジプト人もいるが、トラブルの元になるかもしれないので注意。

(*2)カイロは街の中央にナイル川が流れているのだが、ドッキ地区はその西岸に位置する。また、ドッキは行政上はギザ県に属している。留学生の多くがドッキに住んでいたりする。

2004.04.15

はてなアンテナその後

 昨日の記事に書いたはてなアンテナですが、昨日の昼過ぎからココログで作ったページも更新チェックしてくれるようになりました。
 ココログのアクセス解析に「検索ワードランキング」と「検索フレーズランキング」という機能がつきました。数少ないうちのアクセスをみてみると、googleを利用して「塊魂 新沼謙二」でたどり着いている人がいてビックリしました。どこにいても人間はつながっているものなのだなと感心。6月にはベーシックに戻そうと思ってるので今のうちにスタイルシートとかいろいろ勉強しておこうと思います。

 この製品がどういう意図をもって作られたのか気になります。いまいち使いどころが難しそう。

 マスターカードのCMの、「モロッコで買った何か」「チュニジアで食べた何か」「ポルトガルで飲んだ何か」というフレーズがなんだか引っかかる今日この頃。

2004.04.13

はてなアンテナ?

 登録したページの更新を勝手にチェックしてくれるはてなアンテナですが、10日からココログを利用しているページだけチェックしてくれないようです・・・。もちろんこのページも。サーバー移転をしていたようですが、障害でもあるんでしょうか。

2004.04.12

おとなの自由研究

 ココログユーザーなら誰もが知っていそうな@nifty:デイリーポータルZは毎日のように見に行くサイトで、関東に遊びに行ったときにはスネークセンターに行ってみたり(マムシは食べなかったけど)、ドイツ村に行ってゾープを体験してみたいと思ったら台風で閉まってたり、おみやげに東京駅前の大丸で仙台銘菓「萩の月」を買ってみたり(閉店しました)、関西方面で共同溝見学会はないものかと日々検索したりとどえらいはまりようなのです。ちなみに僕の大学の友人はゲーム担当の荻原さんと中学時代にクラスが一緒だったそうです(この回で判明)。あとライターの乙幡さんは左利きのようで、多からず少なからず因縁を感じてしまうデイリーポータルです(強引)。僕が利用しているプロバイダがニフティなのは、この不思議でユルいポータルサイトの存在が大きかったりします。そんな個人的に大はまりのデイリーポータルが先月本を出版しました。タイトルは「おとなの自由研究」です。すべて読んでいるので買う必要もないかなと思いつつも、いつも楽しく読ませていただいている「お礼」ということで買うことにしました。いまさらですが感想を少し書いておこうと思います。

 収録されている特集の数は40本。忘れてしまっていた特集を久しぶりに読み返したり、web上だとなんとなく読み飛ばしていた記事も「おっ」と思わされたり。縦書きだと印象もずいぶん変わるものだと思いました。あと本というモノになっていると頭に入りやすいかも。「赤城山のその後」を電車の中で読んでいたらとなりのサラリーマン風男性が覗き込んできたりして少しあせりました。気になりますよね、赤城山。そのほか「卒業写真」「新歓コンパ実況中継」「大きい帽子を探して」、めしもののレポートなどが好きです。web掲載時にはそれほど印象に残らなかった「キンボール」や「電車が出る瞬間」がやたらおもしろく読めました。

 ただ、web上の記事を加筆修正したということですが、加筆部がほとんど見当たらなかったり(見落としているだけでしょうか?)、写真が白黒だったりしたのは少し残念でした。ロッテ浦和球場に行った回ではローズに関する記述がばっさり削られていましたがクレームでもあったのだろうかとなんとなく思ってみたり。今年は誰のお弁当が作られたのでしょうか。ともあれおもしろいことには変わりなく、おすすめできる本だと思います。前向きに。

参考記事
デイリーポータルZの素顔

2004.04.07

カイロ空港にて

 カイロ空港に着く。早朝のため(朝6時すぎ)、それほど暑くはない。空は晴れているのだが、妙にくすんだ青色だなという印象。カイロ空港もデュバイの空港のように設備はいまいちに思えた。というよりも、シンガポールの空港が豪華すぎた。

 シンガポール発の便から、MさんとIさんという日本の方と座席が隣同士になり、同じエジプトに向かわれるということでしばらく一緒に行動することになった(*1)。二人も日本からの便で一緒になったらしい。Mさん(女性)は以前エジプトに留学されていたそうで、今回もアレキサンドリアの大学に留学するためにエジプトへ渡航するという。後で知ったのだが、Mさんはアラビア語やイスラーム研究で第一人者の某研究者の親戚筋にあたるらしい。Iさんはいろいろな国々を旅行されおり、サイトも所有されているというのだがURLを聞きそびれてしまった。

 空港からカイロ市街へ行くためには、たいていはバスかタクシーを利用する。今回は三人でタクシーを利用し、料金をシェアすることになった。タクシー料金はバス料金に比べてずいぶんと高い。人数によっても値段は異なるのだが、交渉しだいで値段は下がる。パスポートコントロールを抜けたところにカイロ市街へのタクシーを斡旋するデスクがいくつかあり、そこで値段交渉をして外で待っているタクシーに乗せてもらうシステム(そんな大層なものではないけど)になっている。

 交渉はアラビア語が話せるMさんがおこなうことになったのだが、彼女の話術には驚かされた。もちろん何を言っているのかはわからない。しかし、その大声と早口で、相手のエジプト人男性があきらかに圧倒されているのがわかるぐらいだった。こちらもすっかり圧倒されてしまっていて、その光景を見つめながらIさんと「すごいですね・・・」「うん」とか話していた。すごいところに来てしまった、と少し思った。

 数十分がすぎ、交渉は終わった。結果はMさんの勝利におわったようだ。相手のエジプト人が非常にくやしそうというか、「やってられねえ!」という表情をしたからだ。

(*1)イニシャルは適当につけてます。
*「回想1999」に書かれていることは、1999年当時のもので物価やお店、施設等は変わっている可能性があります。特に物価はあてになりません。

2004.04.04

てきとうに音楽ニュース

適当に並べてみる。後ろ向きにリコメンド。
ココログってこういったこまごましたニュースやリンクを扱う際にタイトルを決めないといけないのが少し面倒ですね。

キリンジ、ワーナー時代のシングルベストを6月にリリース
 5月、7月にはシングルもリリースするそうです。DVD付き+一曲多いデラックス盤と通常盤がリリースされるそうですが、デラックス盤だけでもいいような気がしたりして。

明和電機のパリでのライヴとnaki26がDVD化
 naki26は明和電機の製品を紹介したもの。個人的にはサバオの歌が好きです。

PS2のゲーム、「塊魂」のサントラが5月19日に発売
 タイトルは「塊フォルテッシモ魂」。参加アーティストを見てると一見色物ですが、思った以上にいい曲ばかりです。新沼謙治のラップが意外といい感じ。公式サイトはこちら

 そういえばここでも書いたピチカート・ファイヴのソニー時代のベスト+レア盤の収録曲が確定したようです。以前の情報では、一枚目は「アンティーク96」という95年にリリースされたベスト盤と内容が変わらなかったのですが、いろいろ曲目に変更がありました。特に「夜をぶっとばせ」という曲は「アンティーク96」の時には元ヴォーカルの田島貴男氏から収録許可が降りなかったと聞いたので少し驚きました。二枚目のライヴテイクは初音源化。リンク先に書かれている小西康陽氏と高浪敬太郎氏のトーク音源「月の裏側」は未収録のようですね。この音源はプロモオンリーだったので期待していたのですが。またタワーやHMVの特典化でしょうか。

トルネード竜巻、シングル「恋にことば」
 メジャーシングル第二弾。アルバムもCD-DAで発売してもらいたいものです。

2004.04.03

シンガポール

ここに書かれていることは1999年のもので、現在は変更されているおそれがあります。

 当時のフライトスケジュールを発見しました。僕は大阪在住なのですが、関空で安いチケットを取れなかったために名古屋空港からのフライトにしました。

9/7 名古屋空港発(10:20)→シンガポール・チャンギ空港着(15:45)
チャンギ空港発(23:15)→エジプト・カイロ空港着(6:25)

 日本を飛び立ち、まず着いたのはシンガポールのチャンギ空港。すごく広い空港でビックリしました。ここで次の飛行機に乗るまで7時間ほど待つことに。とはいうものの、空港で待つには長すぎるし、外に出かけるのには短すぎる。そこでチャンギ空港でおこなわれている市内無料ツアーに参加することにしました。このツアーは、トランジット客を対象に、市内をバスに乗ってざっと観光するものです。ガイドが一人ついて、いろいろ解説をしてくれます(英語です)。僕が参加したツアーは、中国系のちょっとけだるそうな女性のガイドでした。説明もなんだかダルそうでした。途中で船に乗って街を見て回ることもできます。マーライオンも見ました。想像していたより小さかった。ちなみにうちの地元の駅前にはなぜかマーライオンの小さいのがあって、当然口から水も出ています。関係ありませんけど。ツアーの所用時間は2,3時間ぐらいです。シンガポールの印象は、まず蒸し暑いということでした。街並みは高層ビルが立ち並び、日本のベイエリアに近いという感じで、外国にきたという実感はまだ薄かったです。人もアジア系の人が多かったし。

 シンガポールを発った次は、アラブ首長国連邦・デュバイ空港でトランジットのため降ろされました。チャンギ空港に比べて非常に狭く、設備や免税店も小さかったです(*1)。ベンチではアラブ系と思われる人がフライト待ちなのか、ごろ寝してたりしてました(デュバイに到着したのが深夜だったので)。一時間弱で航空機に戻り、カイロへ向かいました。

(*1)現在は超豪華な新空港が建設されています。

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